暮らしに合わせて選ぶ畳
こんにちは!
EIWA HOMEの金浜です。
畳のサイズや種類は、暮らしに合わせて選ぶことができるのをご存じですか?
今回は、暮らしに合わせた畳の選び方についてご紹介します。
◆畳のサイズ基準
家づくりの打ち合わせの中で、「メーターモジュール」「尺モジュール」という言葉が出てくることがあります。
これらの言葉は、畳の基準となるサイズ規格に関係しています。
・メーターモジュールとは?
メーターモジュールとは、家を建てる時に1つの区切りを1m(1000mm)にし、1グリッドを1m×1mとしている規格のことです。
・尺モジュールとは?
尺モジュールとは、日本古来の尺貫法を基にしています。
1つの区切りを3尺(910mm)とし、1グリッドを910mm×910mmとしている規格のことです。
ちなみに、日本人の平均的な肩幅は1尺5寸(45.5cm)と言われていて、廊下で人がすれ違う場合には、二人分の3尺(91cm)が必要といわれています。
そのため、一般的には畳の短い方の1辺を3尺(91cm)とすることが多いです。
また、長い方の1辺は畳を組み合わせやすくするために、倍の6尺(182cm)を基準とすることが一般的です。
人の体のサイズと畳のサイズを比較してみると、人が座るのに必要なサイズが半畳、寝転がるのに必要なサイズが1畳、両手足を広げて寝転がるのに必要なサイズが2畳(1坪)となります。
◆畳の地域別サイズと特徴
実は、畳のサイズには様々な種類があり、地域によって異なります。
・東日本(主に関東・東北):江戸間(88cm×176cm)
→ 比較的コンパクトなサイズ
・中部地方(愛知県周辺):中京間(91cm×182cm)
→ 江戸間より少し大きめ
・西日本(関西・九州など):京間(95.5cm×191cm)
→ ゆったりとしたサイズ
間取りの考え方にも地域よる違いがあり、大きく分けて「畳割」と「柱割り」の2つの考え方があります。
・畳割とは?
京間や中京間では、畳を並べた寸法に合わせ、その外側に柱を立てます。
この畳を基準にする方法を「畳割」と呼びます。
柱の中心から柱の中心までの距離は、畳+柱1本分となるため、ふすまや障子も規格化され、使いまわしが可能になります。
・柱割りとは?
江戸間では、畳ではなく柱と柱の間の距離を基準にします。
そのため、使う畳の枚数が違う10畳間と6畳間では畳の寸法が異なり、畳の使いまわしはできません。
しかし、柱割りでは柱の太さにとらわれず施工がしやすいため、工期が短縮できるというメリットがあります。
そのため、火事の多かった江戸で使われ始めたといわれています。
こうした利便性の高さ、そして近年では和室の減少もあり、現在ではこの柱割りの方法が多くなっているようです。
◆暮らしに合わせた畳の活用法
最近では、縁(ふち)のない半畳の琉球畳を取り入れる方も増えています。
和室がなくても、リビングの一角に敷くだけで、畳のある落ち着いた空間を作ることができるため、人気が高まっています。
また、小上がりスペースを設けたり、ちょっとしたくつろぎの空間を作ったり、畳ならではの活用法も楽しめます。
さらに、畳の素材や色、厚みを選ぶことで、住まいの雰囲気やライフスタイルに合った快適な空間をつくることができます。
畳の選び方には、地域や暮らしに合わせた工夫がたくさんあります。
畳の特徴を活かした空間づくりを、ぜひ暮らしに取り入れてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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