【教えて!宮城さん】第四弾「ZEHとは?」
こんにちは!
EIWA HOMEの金浜です。
宮城所長に、家づくり新人の私が住宅についての基礎知識や家づくりのポイント、気になることを聞いていく企画、第四弾です。
【教えて!宮城さん】第四弾のテーマは「ZEH」
日本のエネルギー基本計画(令和3年10月閣議決定)において、「2030年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」とともに、「2030年において新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」とする政策目標を設定しています。
また、地球温暖化対策計画(令和3年10月閣議決定)においても同様に政策目標をかかげています。
今回はそのZEHについて聞いてみました。
Q.ZEH(ゼッチ)とは?
A.ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略語です。
住まいの断熱性能や省エネ性能を向上させ、太陽光発電などで再生可能エネルギーを生み出すことで年間の一次エネルギー消費量の収支をほぼゼロにする住宅のことをいいます。
Q.ZEHとして認定されるための条件はなんですか?
A.ZEHには明確な認証基準があり、その要件を満たした住宅だけがZEHとして認定されます。
断熱性能、省エネ性能、創エネの3つの要素が必要でそれぞれの基準設定があります。
〇 断熱性能
室内外に熱を伝えにくくする性能のことです。
断熱性・気密性の高い高性能住宅では夏は熱い外気を室内に入れず、冬は室内の暖かい熱を外に逃がさないので冷暖房費を削減しながら年中快適に過ごせます。
UA値で指標され、ZEH基準では0.4~0.6w/㎡・k以下の数値でクリア出来ます。※高性能住宅とは
断熱性・気密性・耐震性・耐久性などの性能が高い住宅のことです。
〇 省エネ性能
省エネとは省エネルギーの略です。エネルギーを効率よく使用することをいいます。
住宅に省エネ効果の高い設備を導入することで、一次エネルギー消費量を従来より20%以上削減することが求められています。
特に空調・換気・給湯・照明の4項目について基準を満たすことが求められています。
〇 創エネ
エネルギー(電気)を創り出すことです。ZEH住宅では太陽光発電と家庭用燃料電池や蓄電池などを組み合わせて日常的エネルギー消費だけでなく、災害時のエネルギー源としても役立てられます。
Q.ZEHの特徴はなんですか?
A.エネルギー消費量を抑えられるのが最大のメリットですが、あわせてメリット・デメリットを紹介します。
〇 メリット
・高断熱、高性能な省エネ機器、創エネにより、光熱費が安くなる
・高い断熱性能により温度差が小さいため、結露やカビの発生を抑える
・太陽光発電などの再生可能エネルギーで地球に優しい
・災害時でも太陽光発電などにより、晴れた日中は電力確保が可能
〇 デメリット
・ZEH基準クリアのために必要な建材、設備などのコストがかかる
・外観や間取りが思い通りにならない場合がある
・ZEHで考えられている一次エネルギー消費量は空調・換気・給湯・照明などにかかる一次エネルギーのみで、その他の家電消費分が含まれていないため、全体のエネルギー消費量がゼロにならない場合もある
ZEH仕様で注文住宅を建てると建築費用は高くなりますが、長い目でコストを考えるとZEH住宅は環境に優しいだけでなく、お財布にも優しいです。
さらに、断熱・気密・換気などの性能を高めることで様々な健康改善が見込めます。
断熱・気密・換気などの高い性能により結露や湿気をコントロールすることで、カビやダニの増殖を防ぐことができるため、カビやダニを原因とする多くの病気を防ぐことができます。
また、室温の変化が少ないため、ヒートショックが起きにくくなります。
ZEHにすることで、環境に配慮した快適で健康・安全な住環境を実現できます。
補助金を受けられるケースもありますので、ZEH住宅を検討する場合は条件や補助金について十分に確認しましょう。
建物の性能によって補助金額が異なりますので、補助金申請をするときには住宅会社と綿密な打ち合わせをおこないましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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